2009年02月27日
ミュンシュのオネゲル:交響曲第4番「バーゼルの喜び」、デュティユー:メタボール
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オリジナルLP時に仏ADFディスク大賞を受けている。共にミュンシュ唯一の録音である。
両曲とも、むしろゆったりとした速度をもって、音色の変化を豊かにとらえて表現している。
まことに、感覚的なもの以外に音への共感をもったスタイルの演奏である。
ダイナミックな音楽の構造を、確実なデッサンを損なわずに、率直に表現したところに特色があるし、フランス音楽のよさを、直に感じさせる力がある。
ミュンシュの指揮は緻密だ。そして、粘らない。淡白でさらっとしている。
それが、ときにフランスの粋な感覚ともなって表れるのであるが、実に注意力の行きわたった、端正な表現をする指揮者だ。
2曲ともきわめて色彩的な表現で、特に「メタボール」はこのように多彩な音色が必須の作品と考えられる。
ミュンシュの指揮も音楽の力学的な効果を鮮明に表現しており、そのため作品の輪郭が明確に表された印象を受ける。
全体の大きな流れで聴き手を捉える演奏なので、どちらかといえばオネゲルの方が高く評価できる。
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