2009年03月03日
クレンペラーのベルリオーズ:幻想交響曲
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遅めのテンポを基本に、スコアをじっくり弾き込んだ味わいを堪能したい。
私にとっては、少年時代から聴いてきた録音だけに、どこもかしこも、耳と心に馴染んでしまい、改めてコメントする気にもなれないほどである。
向かって左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリン(チェロの後方にコントラバス)という弦楽器の旧配置による効果は素晴らしく、なぜ、他の指揮者が、揃いも揃って機能優先の新配置を選択するのかが分からない。
この演奏をいささか比喩的にいうならば、スコアを目で読むかわりに、耳で聴くような演奏なのである。
この曲に関する限り、これほどリアリスティックな演奏は、またとあるまい。
クレンペラーは、自己の主観に属する何ものも強調していない。
だがそれにもかかわらず、この演奏は聴きすすむにつれて、しだいに強烈な説得力をもって、聴く者に迫ってくる。
木管の詩情という点ではアンセルメ盤に、フランス的な粋という点ではクリュイタンス盤に一歩ずつ譲るものの、楽器間のバランスについては、細心の注意が払われており、万事合理的な音楽運びに終始している。
しかし、最後にこの演奏を感動的にしているものは、クレンペラーの器の大きさである。
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