2009年03月04日
ホリガー:現代オーボエの領域
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オーボエという楽器の枠を無限に広げた天才ホリガーを聴くのにはうってつけの名盤だ。
事実、ホリガーの場合は、演奏が始まると、並外れて優れた力量に誰もが気付くという種類の超絶的な名手なのである。
これはレコードでもほとんどの場合感じられることで、彼がソロを始めるや否や、フレーズがどうとかリズムがどうとか、あるいは技巧や音楽性云々を語る以前に、もうすでに完全に完成された音楽を感じさせる。
うまいとか見事にとかの言葉では言い表せない完璧で完結した音楽。
このディスクに収録された現代作品などの場合は特に、音楽の凄味となって表われてくるのである。
アンサンブルの曲もあるが、聴きものは自作のソロ作品。
スタジオでのデジタル録音という環境が前衛作品らしい効果を高めている。
特にスタジオの無音状態から突然鳴り響く音のありよう自体が、なにかしらホリガーを印象付けるものでもあった。
現代作品としては他にもCDがないではないが、ホリガーのを聴くには録音面からもこれが一番いいだろう。
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