2009年03月10日

バックハウス&クラウスのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」


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第5・第6交響曲と第7交響曲の間、ベートーヴェンの気力が最も充実していた時代に書かれたこの曲は、いかにもこの時代のベートーヴェンらしい雄渾な楽想、有機的で構築的な音楽のつくりで、古今のあらゆるピアノ協奏曲の中で王者の貫録を誇り、まさに《皇帝》のニックネームにふさわしい。

だがいっぽうで、この曲にも、ことにピアノ曲では深い内面の思いを吐露することをつねとしたベートーヴェンの優しく繊細で多感な心情が秘められている。

雄大で壮麗なだけでは不充分。軽やかさ、繊細さ、優美さをも湛えた演奏でなくてはならない。

録音は古いが、バックハウスの独奏、クレメンス・クラウス指揮のウィーン・フィルの演奏は、こうした点で最高のもののひとつである。

70歳に間近いバックハウスが血気盛んな演奏を行っている。

豪壮雄偉な演奏で骨太に仕上げられており、第1楽章の展開部でのオケとのかけ合いが気迫にあふれていて圧倒される。

第1楽章の溌剌とした生命力溢れる音楽の運び、第2楽章の優美な歌と、堂々たる演奏ながら〈はな〉のある終楽章。

優美で明快、決して重くなったりむやみに大きな構えをつくったりしないクラウスの指揮も絶品というほかない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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