2007年12月23日

ポリーニのショパン:スケルツォ、子守歌、舟歌


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1990年に録音された「4つのスケルツォ」「子守歌」「舟歌」は1984年のピアノソナタ以来のポリーニのショパンで、いずれもこれが初録音。

強靭にして精緻、豊潤にして繊細、これほど完璧なピアノ演奏は他にない。

「スケルツォ」での和音はときに豊麗、ときに峻烈、しかも音色が清冽で、十分に温かさのこもった響きを発する。

思いの丈をありのままにぶつけた、そんな凄まじい演奏である。

たんなる激情、たんなる豪壮、たんなる華麗をはるかに超えた次元で、言うなればポリーニの魂の絶叫に触れることができる。

絶叫といっても、野卑で非音楽的な音が使われているわけではない。

音楽として許される範囲の音を駆使してのそれ。凄絶感が増すわけである。

4曲中もっともよく知られている第2番の高揚感、わけても爆発的なコーダの高揚感は、なんとも衝撃的で、強烈な緊張から不意に解放されてほっとする安堵感は、筆者に関する限り、どのピアニストよりも大であった。

「子守歌」にちりばめられたタッチの濃淡、極めて微妙なテンポの揺れも《生きたものの声》だけが持つ真実の感興を聴き手に滲みわたらせ、「舟歌」の控え目な表現の内に追想の詩を鮮やかに浮かび上げるところなど、すでに達人の至芸である。

ポリーニの非凡な才能を、改めて思い知らされてくれる1枚であろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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