2009年03月14日

クレーメル&バーンスタインのブラームス:ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲


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クレーメルの演奏は、ヴァイオリン協奏曲のロマンティックな面ではなく、この曲のもつ、きわめてドイツ的なしっかりとした造型に力点をおいている。

クレーメルのヴァイオリンには一分の隙もなく、研ぎ澄まされており、その響きはやや冷たさを感じさせるほど精巧である。

クレーメルは細かい装飾楽句にまで強い集中力を保って演奏する。

それは実に緻密で厳しい造形感覚に貫かれており、エッチングの線のように鋭くオーケストラの中に彫り込まれた辛口の演奏だ。

それが、バーンスタインの柔らかいニュアンスの指揮と際立った対照を示している。

つまり精神の厳しさではクレーメルが、感情の豊かさではバーンスタインが抜きん出ており、2人が協力することによって演奏のスケールがいっそう大きくなっている。

カデンツァもユニークで、レーガーの「前奏曲」を転用している。

ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲は、バーンスタインが主導権を握ったブラームスである。

そうかといってクレーメルとマイスキーも主体性を放棄していない。

独奏のふたりと、バーンスタインの指揮が、物凄い火花を散らしているかのような、白熱した演奏だ。

ことに、クレーメルの研ぎ澄まされた音色と、マイスキーの緊迫感にみちた表現は、この曲のもつ孤高の境地を、深ぶかと描き出していて、凄い。

特にマイスキーは、以前の録音と比べると別人のようで、音に艶があり、表情も豊かで、緊張感がある。

クレーメルも例によって孤高と呼びたいほどの潔癖さで演奏している。

バーンスタインの指揮は1つ1つの音を確かめながら演奏している感じで、音楽に思いがけない広がりをもたらしている。

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