2009年03月24日

スヴェトラーノフ&ロシア(ソヴィエト)国立響のチャイコフスキー:交響曲第5番(1990年来日公演盤)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

 

チャイコフスキーの生誕150年を記念した、1990年6月、スヴェトラーノフとロシア(ソヴィエト)国立交響楽団のコンビが来日した時のライヴ録音である。

一般にロシアの音楽家というのは、骨太で豪快な表現をおこなう人が多いが、スヴェトラーノフは、むしろ肩の力を抜いて、抒情性を大切にした演奏をおこなっており、そこに強く惹かれる。

何よりも真実味に富んだ音楽的な感興があり、しかも全体の設計に無理がない。

平衡感の強い造形で、各パートも細部までよく練られ、明晰な音楽が生まれている。

金管にロシア風の強烈さがあるのは当然だが、ここまで洗練された感覚美を感じさせるのはロシアのオケではあまり例がない。

この決然とした表現はロシアの血の表明であり、聴き手を説得せずにはおかない本場物のよさがある。

まるで重量物が大きく弾む様を思い浮かばせるが、スヴェトラーノフとロシア(ソヴィエト)国立交響楽団によるこうしたロシア的特質は、豪壮雄大なロシアのオーケストラの音楽の特徴を今に伝える貴重な存在といえよう。

いわばスマートさのない素朴な表現だが、それが民族主義的なこの作品にふさわしい。

クライマックスはやはり第4楽章で、ここでは鋭さが表面化されない動感と堅固な構成力が、堂々とした表現を作っている。

このライヴの頃からは、スヴェトラーノフの指揮もかつての猛烈型から多少抑制された表現へ変貌してきたが、持ち前の重厚で豊かな叙情に富む音楽はさらに個性的魅力が増したようだ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:03コメント(0)チャイコフスキー | スヴェトラーノフ 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ