2009年03月25日

リヒテルのシューベルト:さすらい人幻想曲&ピアノ・ソナタ第13番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ほぼ50年近くも前の録音になるけれど、ここではリヒテル盤をとりあげておきたい。

「さすらい人」はいかにもリヒテルらしい、がっしりとした構成感をもった演奏だ。

冒頭からぐいぐいと強烈な意識的な力を示しつつ音楽が展開していくが、それは決してテクニックを披瀝して力でねじ伏せるのではなく、まさしく作品に秘められたエネルギーを解き放っている。

この曲は全体にシューベルトとしては珍しく超絶的な技巧を駆使して書かれており、終楽章などは、あまりにも難しすぎて、シューベルトでさえ満足に弾きこなせなかったという。

そういう演奏テクニック上の困難さだけではなく、表現内容も複雑多岐に渡り、困難さを数多くかかえているこの曲を、リヒテルは充分な余裕をもってクリアしている。

天を駆け、地を這うような起伏の豊かさがスケール大きく照射されており、そのなかにシューベルトならではの息の長い歌心も見事に描ききられていて、なんとも素晴らしい。

また、ダイナミクスの幅を抑え、明るい情感を浮かび上がらせるソナタでは、きめ細かな抒情を豊かに聴くことができる。

録音状態を多少差し引いたとしても、この演奏から聴くべきものは、今もって多いといえよう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 04:22コメント(2)シューベルト | リヒテル 

トラックバック一覧

1. リヒテルのシューベルト【ほんのちょっと補足】  [ 移り気なメトロノーム Capricious Metronome ]   2009年03月27日 13:52
昔、シューベルトのソナタOp.120-3を弾いた時、偶然、リヒテルのCDを買いました。

コメント一覧

1. Posted by analog_psy   2009年03月25日 05:06
TBありがとうございました。
リヒテルのシューベルト、よいですよね。

私は、演奏家にはかつて無頓着だったので。今でも知識不足ですが。

こちらの記事を拝見させていただいて、記事を書いたのですが、
まだブログに不慣れで、こちらからのTBができず。すみません。
TBが送信失敗になるのです。
方法がわかったらさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。
2. Posted by 和田   2009年03月25日 21:21
analog_psyさん、コメントありがとうございます。トラックバックもお待ちしております。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ