2009年03月30日

ベーム&ベルリン・フィルのシューベルト:交響曲全集


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実に風格のある演奏だ。

堂々としたスケールを持ちながら、細かい部分にまで心が行き届いていて、シューベルトの交響曲から交響的厚みと重量感とを豊かに引き出している。

シューベルトはベームがもっとも愛好した作曲家であり、それだけにシューベルトの様式を知りつくし、強い共感と作品に対する無類の誠実さに貫かれている、なんとも美しい名演ばかりだ。

ワルターとは対照的な表現で、シューベルトとしては、全体にがっしりとした骨組で、やや武骨な感じもするが、整然たる美しさをもった演奏である。

どの曲にも素朴な心情とあたたかい感情が流れており、「未完成」や第9番はもちろんのこと、第1番などの見事なほどに音楽的で純粋な表現にも魅了される。

あくまでも楽譜を忠実に再現し、正攻法で作品に挑んでいるところが、いかにもベームらしい。

悠揚とした足取りと自然なアゴーギクによって、シューベルト独自の旋律がのびのびと息づき、造型は一分の隙もなく、内部に素朴な力を宿している。

シューベルトに不可欠なヒューマンなぬくもりが示されているのもよいが、それよりもベルリン・フィルがベームの手にかかると俄然ドイツ的な響きに変容するのが不思議だ。

この名演揃いの全集から、ベームの芸術的特質のすべてが窺え、ここにはベームの芸術のすべてが含まれているといってもいいだろう。

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classicalmusic at 00:05コメント(0)シューベルト | ベーム 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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