2009年04月02日

ブーレーズのストラヴィンスキー:「春の祭典」「ペトルーシュカ」(新盤)


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ブーレーズのストラヴィンスキーは実に面白い。

バレエのシーンがオーヴァーラップしていく音楽の並列的な構成が、スリルいっぱいの音響空間へと見事にまとめられている。

視覚的なイメージを刺激する色とりどりの音が溢れている1911年版による「ペトルーシュカ」の、思わずむせかえるような鮮やかさ、そして、ロシアの爆発するような春の訪れを描いた「春の祭典」のリズムの明晰さと奔放なエネルギーの発散。

いずれもこれ以上の演奏はなかなか望めない名演である。

ブーレーズはかつて、「ペトルーシュカ」を1971年にニューヨーク・フィルと、「春の祭典」を1969年に、この録音と同じクリーヴランド管弦楽団と録音している。

どちらもリリースされた当時、大変話題となったアルバムで、特に後者はその録音を待って、ようやくストラヴィンスキーの「春の祭典」の作品としての奥行きがわかったと言ってもいいほど、センセーショナルだった。

1991年に録音されたこの新しい盤は、いくらかテンポが動いているところはあるが、どちらの曲も以前の解釈と根本的な違いはない。

しかし、ブーレーズの指揮者としての円熟を示すかのように、肩の力が抜けて表現にも余裕が出てきた感じで、クリーヴランド管弦楽団の精度が向上したのと相まって、健康的に音群が炸裂していく。

スケールもはるかに大きく感じられる。

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コメント一覧

1. Posted by ほら貝   2009年06月13日 16:50
5  春の祭典、この組み合わせによる演奏をクリーヴランドで10年程前に聴きました。まあ凄かったの何のって、究極の団体職人芸を堪能出来ました。自身の生演奏での体験中、最良のものの1つとして深く記憶しています。

 このCDを聴くと、日本のオーケストラも水準が格段に向上したとはいえ、まだこのレベルへは達していないのでは、と訝しげてしまいます。

 興味深いこのブログ、また来ますね。(そのうち明かしますが、在外生でしたがフルトヴェングラー研究会に所属しておりました。)

 
2. Posted by 和田   2009年06月13日 18:46
ほら貝さん、コメントありがとうございます。
それにしても元F研の方だなんて…。どなたでしょう。早く名乗ってもらいたいです!
円熟したブーレーズ、けなす人も多いのですが、私は好意的に受けとめてます。録音技術の向上も相まって、新録音の方が出来映えが多い再録音が多いのは事実です。
またのコメントお待ちしております!

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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