2009年04月04日

マゼールのガーシュウィン:ポーギーとベス


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同曲の初のステレオ全曲盤だった。

マゼールはこの作品をオペレッタでもミュージカルでもなく、ジャズ・ドラマやブラック・ブルース、あるいはプリ・ソウルのいずれでもなく、あくまでもオペラとして、古今のオペラの傑作に捧げるのと同じ配慮と献身をもって演奏している。

ガーシュウィンが活用している様々な素材や手法が周到にいかされているだけでなく、深い愛着と思い入れが加わって、演奏全体に一種の熱っぽい迫力さえ感じられる。

マゼールの棒があまりにも洗練されすぎているのと、ポーギーとベスを歌うホワイトとミッチェル以下、黒人ばかりのキャストでありながら、いずれも、やや型にはまった感じで、黒人的な体臭に欠けているのが残念だが、全体を骨太に、手際よくまとめているところがよい。

マゼールの手にかかると、この作品の随所にあらわれる「サマータイム」や「ベスよ、お前はおれのもの」といったポピュラー・ソングとなっているナンバーが、きわめて格調高く聴こえてくるから不思議だ。

マゼール指揮の演奏が圧倒的なことに変わりは無く、こうした通常のコンサートで指揮しない曲で示されるマゼールの鋭い洞察力と身に備わった劇的な構成を音で表す力量は凄い。

当時は無名だったキャストも主役2人を始めとして後に活躍している名前が多いことも注目される。

録音も含めてオペラの製作に歴史と経験を持つデッカならではの総合的な完成度の高さは、この曲を初めて聴く人にも必ず楽しめる配慮にあふれている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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