2009年04月06日

カペーSQのハイドン:「ひばり」


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「ひばり」四重奏曲を初めて録音したのはカペー四重奏団である。これはプラス面とマイナス面を併せ持つことになった。つまり、最高の演奏でこの曲を聴けた幸福と、その後どの演奏を聴いてもこれほどの満足を得られなくなった不幸である。

この演奏は、カペー四重奏団がカペーの死(1928年)で解散する直前に録音された。当時、カペーはパリ高等音楽院の教授であり、ソリストとしても活動し、彼の弦楽四重奏団はヨーロッパで高く評価されていた。

彼らが残した録音の中でも、「ひばり」は作品の性格から最も親しまれていた。それは音楽の古典的な形式によることもあろうが、カペー四重奏団の一度聴いたら忘れられない魅力も大きく与っている。

やや速めのテンポと軽快なリズムがもたらす流動感もさることながら、明快なフレージングと透明感のある音が結びついて純度の高い演奏を生み出していた。カペーの音色には、およそ官能的ではない美的感覚があり、それはこの世ならぬ魅力を持っていた。

ハイドンをはじめとするウィーン古典派の音楽にウィーンの演奏様式が一定の魅力を持つことは否定しないが、カペー四重奏団はそのような次元を超えた高貴な様式で演奏している。

私は、演奏を評価する時に"品位"をひとつの尺度にしているが、この演奏は、ハイドンの音楽とカペー四重奏団の演奏が期せずして高い品位を共有していることを証明している。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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