2009年04月07日

モイーズ/プレイズ・モーツァルト


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今日では"フルートの神様"と呼ばれるモイーズだが、録音当時(1936年)から彼の名声は高く、仏HMVはフルートの加わる名曲の多くで彼を起用した。

事実、モイーズのフルートは、明快なフレージングと澄んだ響きでモーツァルトの音楽の晴れやかな世界に聴き手を導いていく。

彼のテクニックは完璧だが、決してヴィルトゥオーゾ的ではなく、音色は変化に富んでいたが、決して華美に流れなかった。

そして、解釈は常に節度があり、それはフランス人が目指す"良識"を見事に体現していた。

第2次世界大戦後にフルートの世界は広がり、多くの優れた演奏家が生まれたが、未だにモイーズを超える人を私は知らない。

また、この演奏はフランス人のモーツァルトに対する姿勢を示している点でも貴重である。

フランス人の解釈、演奏様式は、ドイツ系のそれとは明らかに違う。フルートの音色も明るく冴えていて、響きは澄んでいる。そしてテンポは速めでリズムも軽やかである。

このようなテンペラメントは、同じ作品を演奏しても独特のモーツァルト像を生み出す。

モイーズの演奏もこの系統に属しているが、古典精神に通じる端正な様式は、いわゆる"粋な"様式とは一線を画している。

そこには品位があり、それが洗練された感覚と結びついて演奏に高雅な雰囲気をもたらしている。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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