2009年04月09日

ペルルミュテールのラヴェル:ピアノ音楽全集(旧盤)


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1904年にパリで生まれたヴラド・ペルルミュテールは、13歳でパリ音楽院のコルトーのクラスに入り、15歳でプリミエ・プリ(一等賞)を得たピアニストだが、1927年、彼が22、3歳の時に約半年間にわたって、週に数回のラヴェルの特別レッスンを受けた唯一人のピアニストとして知られている。

ラヴェルは自分の音楽をどのように演奏すべきかを確信を持って指示する作曲家だったと、ラヴェルの親しい友人だったモランジュが語っているが、ペルルミュテールは、そうしたラヴェルから、まだ2つの協奏曲は書かれていなかったが、それ以前のほとんどの作品についての作曲者の注解を、具体的な運指法やペダリングに至るまで体得する機会に恵まれた訳だ。

もちろんそれは、ペルルミュテールがラヴェルの意図を実現する演奏者としての技術を持ち合わせていたからのことだ。

そのペルルミュテールがラヴェルのピアノ曲をまとめて収めたものには、2種の録音がある。一つは1970年代録音の英ニンバスによるステレオ盤で、もう一つがこの米ヴォックス原盤による1950年代のモノラル盤だ。

ニンバス盤はさすがに時としてタッチに往年の冴えがないのが惜しまれるが、それでもきらきらした色彩感にあふれた音がしっかりと捉えられた録音となっている。

それに比べると、このヴォックス盤は録音状態が良好とは言えず、もどかしさがつきまとうが、それでも、テンポや間の取り方など、参考になるものも多い。

一応全集とは銘打たれているが一部の曲は省略されている。また、2つの協奏曲は彼の唯一の録音と思われる。

古典派の音楽などとは異なり、この時代の作品になると、こうした<証言>がレコードとなっているから、その次世代が、自身のスタイルを確立するのを聴く楽しみも増えるわけだが、とりあえずはペルルミュテールの演奏を聴いておきたいものだ。

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classicalmusic at 00:10コメント(6)トラックバック(1)ラヴェル  

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1. 近代音楽の証言  [ 移り気なメトロノーム Capricious Metronome ]   2009年04月09日 14:56
(『クラシック音楽ぶった斬り』4月9日より引用)1904年にパリで生まれたヴラド・ペルルミュテールは、13歳でパリ音楽院のコルトーのクラスに入り、15歳でプリミエ・プリ(一等賞)を得たピアニス トだが、1927年、彼が22、3歳の時に約半年間にわたって、週...

コメント一覧

1. Posted by analog_psy   2009年04月09日 07:08
 トラックバックありがとうございます。しかもあんな記事に。。。光栄です。でも、だからかもしれません。やってた割にはCDにはとんとうといし、ついぞ先日、レベルバレも写真でいたしましたので。何か着想できるものがあれば、どんどんお使いください。
 ところで、ピアノ弾かれないんですか。弾かれる気がするし、弾かれてなくても弾ける気がします。拝聴したいものです。あ、会いたいとか出会い系じゃないですよ(笑)すみません、私のウィットです。音声ファイルとか。
 私もまたこの記事でTBというか、この記事自体を紹介させていただきます。あと、人気ランキングとAmazonをぽちっと(笑)。
 本当にありがとうございました。
2. Posted by analog_psy   2009年04月09日 07:26
追記:連投すみません。わかってはいるのですが、Amazonがクレジットだけだったので(特に海外中古ですし)中古店をくまなくあたって(ないんでしょうけど)、それからにしたいと思います。すみません。でも絶対聴きます。
3. Posted by 和田   2009年04月09日 13:44
analog_psyさん、御厚意ありがとうございます。
ピアノは小さい頃から高校生まで習ってました。でも技術的限界を感じてピアノの前に向かうのも嫌になってやめました。
でもその挫折が大学受験のモチベーションになったことは確かです。
たまにピアノやヴァイオリンを弾く夢をみます。
4. Posted by analog_psy   2009年04月09日 15:46
やはり、ならっておられたのですね。クラシック好きでも観方が違うと。技術的限界、わかると苦しいですね。私の場合は高校時の技術的限界とレベルよりテキストの進度、24時間ピアノに注げなかったことが問題でした。和田さんとはレベルが違う(和田さんの方が弾ける)からあれなのですが、好きだからこそ弾くのが怖くなる。上達しない時間が苦しくなり、でも周りはどんどん進んでく。今になって思うと、知識を持って逆手に取れば初級の先生ぐらいにはなれピアニストは無理でもピアノの先生の夢は叶ったかもしれません。今はもうピアノで儲かる時代じゃないですが。勿論儲けるのが目的でもないし。
 モチベーションの昇華、よかったですね。私はうまくできませんでした(笑)
 過日にヴァイオリンのジェラール・プーレ教授の聴講しました。ピアノもイヴァルディ教授とガルドン教授もあります。あまり詳しくは書けていませんが。もしよろしければ。ヴァイオリン、良かったですよ。
 特にピアノは自分できないのに、生徒さんに「そこ違う!」とか(笑)耳だけ(特にピアノは礼儀作法から(笑))。
 私は和田さんほど聴く耳も知識も指もないですが。
 お辛いかもしれないけれど、また、ピアノ初めてほしいなと思います。きっと美しい音が奏でられるはずです。京都ならね、先生としていい先生を紹介するのですが(破門になった先生です。和田さんならまじめに聴いて(見て)くれます)。でも、習わなくても楽譜あれば十分弾けるレベルでしょう、和田さん。察するに。違ったらすみません。
 長文失礼しました。書きすぎました。TBありがとうございました。お返事気にせずで(笑顔)。
5. Posted by 和田   2009年04月09日 18:52
長文のコメントありがとうございました。
私の場合音楽を聴く耳の方が肥えて、次第にそれに見合わない指に耐えられなくなったのです。
改めてまたピアノを弾こうとは思いません。あまりにも名ピアニストの演奏を聴きすぎました。
ピアノをやめて後悔なしです。
6. Posted by analog_psy   2009年04月10日 15:09
そうですか。残念ですが。
お覚悟、悔いなしです。
ご親切にコメント、ありがとうございました。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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