2009年04月10日

ショルティのモーツァルト:魔笛(旧盤)


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この作品の最も優れた録音の一つにあげられるもの。

個々の歌唱の卓越、役柄との適正もさることながら、ショルティが音楽の自律的な美しさの前に敬虔さを失わず、従ってそこには深い感銘と同時に、開放的な愉楽があり、モーツァルトの天衣無縫の音楽が生き生きと息づいている。

「モーツァルトに端役なし」とは、誰が言った言葉かは忘れたが、けだし名言だと思う。

特に「魔笛」のディスクを選ぶ場合などは、私の脳裏にはつねにこの言葉が貼りついて離れない。

「魔笛」こそは、モーツァルトが「後宮からの逃走」で確立した"ドイツ語オペラ"により発展した姿であり、モーツァルト・オペラの集大成なのだから。

「魔笛」という作品の成立を考えると、パパゲーノとパパゲーナ(そしてモノスタトスも)、声楽家としての名人芸よりも、役者としてのパーソナリティの魅力が必要である。

一方、至難の名人芸を求められる夜の女王、ドイツのヘルデン・テノールの先祖ともいうべきタミーノ、低音の威力と人間性が求められるザラストロをはじめ、意外なテクニックを求められるパミーナには、声楽家としての技量が不可欠だ。

3人の童子や3人の侍女には、何よりも洗練されたアンサンブル能力が求められる。

それらの要素を最も満たした録音が、クレンペラー盤とショルティの旧盤であろう。

クレンペラー盤が台詞なしであるのに対し、こちらはジングシュピールの面白さも堪能できる。

ドイテコムの夜の女王、プライのパパゲーノ、タルヴェラのザラストロ、シュトルツェのモノスタトスは最上の歌唱。バロウズのタミーノが弱いのが惜しまれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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