2009年04月11日

カサドシュ&セルのモーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 K.595


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ロベール・カサドシュというピアニストは、私自身、特に深く魅了されているとか、よく理解しているというような存在ではない。フランス音楽を中心にして、個性的な活動を行なったことは知っているものの、だからといって、そのレコーディングのひとつひとつが最良のものと思っているわけでは、必ずしもない。

だが、指揮者セルと組んだモーツァルトのピアノ協奏曲第27番の素晴らしさは特別である。ここにおけるカサドシュのピアノになら、私は心底魅了されているといってもはばからない。なんとも充実した演奏内容である。

周知のように、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも最後に位置する第27番は、名作揃いの彼のピアノ協奏曲でも傑出した作品として知られている。まさに、傑作中の傑作とでもいうべき作品だ。

そのせいか、以前から、この曲には名盤と評価すべきレコーディングが少なくない。すぐにでも3つ、4つの名をいうことができる。

しかしながら、それらのなかでも、私自身、このカサドシュ盤が特に好きだ。

カサドシュ独特の、やや硬質で、個々のツブだちのよい音が、ここでは最良の成果に結実しているように思える。その底光りするような澄んだ音が、モーツァルト最晩年の音楽の姿を克明に映し出しているような様子が、実に素晴らしい。

カサドシュの全貌に通じているわけではないのだけれど、この演奏ひとつでも、彼のピアニストとしての名前はいつまでも残るように思える。それほど価値のある演奏内容だ。

もちろん、ここではセルによる伴奏の見事さについても、忘れずに指摘しておかねばなるまい。きりりとした構成力によって、少しも無理もなく整然と仕上げられたセルのモーツァルトは、きわめて含蓄豊かで、独奏者を鮮やかに支えきっている。

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classicalmusic at 03:30コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト | セル 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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