2008年01月17日

コルトーのショパン


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コルトーのこのディスクは、録音は古いが、SP時代からの名盤といわれているものである。

ショパン弾きだったコルトーの貴重な記録であり、ルバートを効かせ華麗かつロマンティックに歌いあげ、かつ知的なコントロールのきいた演奏は、今なお新鮮さを失わない。

往年のコルトーの華麗な実演を彷彿とさせる見事な演奏である。

「葬送」第3楽章のトリオ部の旋律の、何とやさしくデリカシーに富んでいることだろう。

第3番は感情と音楽が極めて直接的に結びついており、感情の赴くままに表現しているが、甘さはなく、むしろある種の潔さを感じさせる。

現代の演奏家に稀有なこのようなストレートな表現は、当時の時代性なのかもしれない。

コルトーのショパンで興味深いのは彼特有のテンポ・ルバートが聴かれることで、それが19世紀の演奏習慣とは違っているとしても、彼のルバートやアゴーギグが粋で魅力的なことに変わりはない。

「ワルツ集」にはコルトー壮年の演奏を特徴付けている祝典的な華やかさがあり、きらびやかな19世紀のサロンを彩っていた音楽を彷彿とさせ、そして「幻想曲」には劇的な高揚と豊かな詩情がある。

こうした演奏は、現代ではもう聴かれなくなったが、ショパンの演奏のひとつのスタイルとして、永遠の生命をもつショパン演奏といってよかろう。

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コメント一覧

1. Posted by 門外漢の作曲家   2014年09月23日 03:37
 まず第一に、現在では真のショパン弾きというのは殆どいなくなりました。ショパンコンクールでさえ、ショパンの名手を決めるものでは断じてありません。そのような中筆者が聴くショパンは、CDだとコルトーぐらいしかないです。但し、もう少し均整のとれた演奏をして欲しかった場合もありますが。
 何故コルトーなのか? それは彼が真のショパンの理解者であるが故に、ピアノではプレイエルを使っていた事です(リュイザダ、イーヴ・アンリなどもこれだという話ですが)。故に、ショパンの要求から恐ろしいまでに完全にかけ離れた、現在のスタインウェイの演奏とは違い、多くの場合でショパンの真の要求を忠実に守っていました。何より、ショパンはプレイエルで弾く時には常に「健康的」である事を望みましたが、しばしばそのような真のショパンを聴く事ができます。
 しかし今日では、馬鹿どもがスタインウェイでショパンを「病的」に弾き、どれだけ辱めている事か(更にはト長調前奏曲左手などで楽譜の指示と逆の事まで横行)。もしショパンが現在のスタインウェイでの演奏を聴いたなら、そのようなピアニスト全員に彼の作品の演奏を禁止する程激怒するでしょうし、実際それぐらいショパンの要求と逆の演奏ばかりです。しかもそのような演奏を「名演」として評価し、真のショパンを崩壊に追いやりました。挙句の果てにその唯一ショパンを正しく弾けるプレイエル自体が、現在存亡の危機という始末。
 いずれにしても演奏家も評論家も、本当に音楽をわかっているのかと思います。また芸術的理解の問題で、世界全体でクラシック自体が恐ろしく水準を落としており、今世紀中にクラシックが消えるのではとさえ思います。それと同時に、現在では演奏家が作曲家を馬鹿にしすぎですがね!
2. Posted by 和田   2014年09月23日 13:42
いささか極論ではありませんか?
私としては、ショパンを弾くのにプレイエルに固執しなくてもいいのではないかと思いますし、スタインウェイで弾いたアシュケナージは健康的で素晴らしい名演です。
ショパンの音楽にはそれだけの許容量があると考えます。
それにクラシック音楽がこの世から消えてなくなることもありえないでしょう。
現代にも名手はいますし、人類の至宝とでも言うべき数々のレコード芸術が生み出されてきたのですから。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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