2009年04月14日

アシュケナージのラフマニノフ:24の前奏曲&ピアノ・ソナタ第2番


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ラフマニノフを得意とするアシュケナージの録音のなかでも、その長所が端的に発揮された名盤。

まず、肉厚で暖かみがあり、ほのかな陰影をたたえた彼のピアノの音がこの作曲家の作品にぴったり。

そして、それぞれの曲が持つ雰囲気を表現し尽くすのには彼が持つロシア人のテンペラメントが大きく役立っているように思われる。

アシュケナージのラフマニノフはスケールの大きい演奏ではないが、外見的な壮麗さを排し、精神の慰めと調和を作り出すことによって、1曲1曲に音楽としての生命を吹き込んでゆく。

同じようにラフマニノフを得意とするピアニストでも、ホロヴィッツの場合など奏者の個性が強く出る場合が多いが、アシュケナージの場合は、作品自体に語らせるという姿勢に貫かれている。

「前奏曲集」では、アシュケナージの響きによってラフマニノフの清新なイメージが喚起されてくるのを感じる。

ロシア的なロマンティシズムを濃厚に漂わせた演奏で、各曲をすこぶる多彩な音色で弾き分けている。

技巧面でも内容面でも、大家を思わせるかのような風格と、威厳があり、アシュケナージの円熟ぶりを示した好演である。

「ソナタ第2番」はきわめて大言壮語な装いをもった作品だが、彼はここでも真のリアリティを甦らせている。

1913年の原典版を使った演奏で、アシュケナージは、華麗なホロヴィッツの演奏と比べると、音楽の内面に深く沈潜した表現で、じっくりと聴かせる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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