2009年04月23日

ポリーニのショパン:夜想曲集


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ポリーニの演奏はこの「夜想曲」においても、人の感情をかきたてるというより、むしろ覚まさせる。

音は例の硬質で美しい響きだし、充分になめらか、充分に変化に富んでいる。

でも、どこか反ロマン的で、美しさに感動させても、人を酔わせるというよりは覚めさせる。

それがすばらしいのだけれど、嫌がる人がいたって当然だ。

人を酩酊させる覚醒剤。人を覚醒させる酒。なんとも不思議だ。

でも基本ははっきりしている。ポリーニの演奏は一瞬たりともまどろまず、覚醒を徹底的に追求している。

なんとなく、とか、気分のままに、なんて弾き方はポリーニにはかけらもない。

ショパンに軽く酔って気持ちいい、なんてわけにはいかないし、うっとりしながら付き合うのも難しい。

19世紀からこんなに遠くまでやってきてしまった現代人が、そうあっさりと"ロマンティック"になんてなれない。

そう思ったとき、ポリーニの弾くショパンがある。

味わうためにどこかを休ませる必要はない。眠らせる必要はない。それどころか、覚めてゆこうとするのをますます加速させればいい。

ピアニストは技と意志を確保しながらだから大変だけれど、それで人の感情を動かす人はいる。

でも、覚醒を徹底し、先の先まで到達して、別のかたちのロマン派音楽を聴かせるピアニストが、ポリーニのほかにいるだろうか。

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classicalmusic at 03:16コメント(2)トラックバック(0)ショパン | ポリーニ 

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コメント一覧

1. Posted by barque   2009年04月24日 00:43
こんはんは。トラックバックありがとうございました。
たくさんのCDをお持ちとのこと、うらやましいです。
今後ともよろしくお願いします。
2. Posted by 和田   2009年04月24日 05:49
barqueさん、コメントありがとうございます。CDは学生時代から主にお茶の水のディスクユニオンで売っては買い、数えきれない程の膨大な数になってしまいました。これからもよろしくお願いします。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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