2009年04月28日

ポリーニのドビュッシー:練習曲集/ベルク:ピアノ・ソナタ


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ドビュッシーの《練習曲集》全2巻は、音響が純粋に音響そのものとして存在するといった態の、それ以上でもそれ以下でもない作品であるが、ここでのポリーニは、技巧的名人芸と冷徹なまでに醒めた感覚を駆使、飛び切り鮮やかな効果を生み出している。

しかもここでのポリーニは実に伸び伸びとしており、演奏全体に自然な躍動感が漂い、それが楽趣を大きく盛り上げている。

ショパンの《練習曲集》同様、ドビュッシーでもポリーニの切れ味のよい卓越した技巧が光っている。

あいまいさとは全く無縁の明晰な響きが、ショパンに優る効果を発揮しているのも忘れ難い。

ドビュッシーにぼかしは不要、とは思うものの、ポリーニの演奏は完全にそれを排除したところで成立している。

この曲の明晰さが演奏の明晰さによって、異様なほどにはっきりと現れ、見事に磨かれた演奏にはまるで瑕僅がない。

後期ロマン派の残映と位置づけられるベルクのソナタもそれに負けないくらいの出来で、後期ロマンの香りが独特の響きで聴ける。

柔らかさをたたえた初々しい感情表出が印象に残る。

どちらも完璧な仕上がりだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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