2009年05月04日
レオンハルト&クイケン兄弟のバッハ:音楽の捧げもの
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《音楽の捧げもの》は《ゴルトベルク変奏曲》や《フーガの技法》とともに、バッハの晩年を飾る三大傑作のひとつである。
レオンハルト夫妻/クイケン兄弟盤はオリジナル楽器による最も正統的な演奏で、しっかりとした構成美と自然で透明な響きが素晴らしく、正しく、"王の気品"を湛えた演奏だ。
オリジナル楽器の、ごく小編成による演奏で、3声/カノン/6声/トリオ・ソナタ/カノンの順に収め、3声と6声のリチェルカーレはチェンバロのソロによる。
17〜8世紀のオリジナル楽器(ただしチェンバロは1台がコピー)を用いての演奏である。
全13曲、楽器の組み合わせは様々に変化し、音色の対比が耳を慰めてくれる。
作品の性格から古楽器による演奏が多いものの、様式は様々で、聴き手に感銘を与えるのは、楽器の種類を問わず演奏者の力量であることを改めて認識させられた。
その意味で、最も優れているのはレオンハルト夫妻とクイケン三兄弟を中心とした演奏で、堅実な様式力と明晰な知性が解釈の根底にある。
楽器の奏法も正統的で、とくにアーティキュレーションが聴き手を納得させる。
いわゆるバロック奏法による演奏であるが、バロック音楽ファンならずとも愉しめる表現、表情になっている。
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