2009年05月08日
ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンのベートーヴェン:交響曲全集
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数多いベートーヴェン交響曲全集の中でも規範的な表現で、作品の原像をそのまま表出しており、作品自体に音楽を語らせている。
そこにブロムシュテットの自己主張があるばかりでなく、随所に豊かな感興を表している。
全9曲の全てが全く歪曲のない古典美の極致を描いており、ムラのない演奏を作っている。
オケの古雅な美感と洗練された精緻なアンサンブルも特筆すべき美しさだ。
世界最古のオーケストラで、400年という歴史をもつ、シュターツカペレ・ドレスデンならではの、落ち着いた響きが魅力の演奏である。
やや淡白ではあるが、作為的なところが少しもなく、旋律をごく自然に歌わせている。
弦楽器のひなびた音色と、やわらかな管楽器のからみあいが素晴らしく、全体にあたたかみのある演奏となっている。
指揮者の個性よりも、オーケストラの自発性が、巧みに生かされた好演だ。
ことに木管楽器は、このオーケストラ独特の響きで、そうした特徴は「田園」の第2楽章によくあらわれている。
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コメント一覧
1. Posted by nagai@yezo 2011年05月12日 01:16
この演奏家のだったらスタジオも悪くはないが第9ライブが圧倒的にいいよ。
2. Posted by 和田 2011年05月13日 14:36
それは、1985年、ドレスデンのゼンパーオーパーの再建を祝賀した歴史的な記念演奏会の録音ですね。
したがって燃えに燃えた白熱の音楽ですが、演奏は「第9」の伝統的様式にそって、堅実そのものの造形でまとめられています。
雄渾な劇性で感動をあらわにした名演というべきでしょう。
したがって燃えに燃えた白熱の音楽ですが、演奏は「第9」の伝統的様式にそって、堅実そのものの造形でまとめられています。
雄渾な劇性で感動をあらわにした名演というべきでしょう。