2009年05月16日

クナのブル8


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ブルックナー指揮者として一世を風靡したこの人の、集大成ともいえる晩年の録音(1963年)である。

この演奏はハンス・リヒターの直弟子として、19世紀のドイツ音楽の偉大な伝統を身にもって伝えるクナッパーツブッシュのブルックナー解釈の真髄とでもいえよう。

本拠のミュンヘン・フィルとの演奏は、自然体で、しかも際限もなく大きな広がりをもっている。

生前ブルックナーを得意とした指揮者の個性あふれる演奏のひとつであり、感銘深い。

何カ所かカットのある改訂版が用いられているが、内容的にはきわめて充実した演奏だ。

全体にクナッパーツブッシュの主観が強くあらわれているが、その悠容迫らぬ表現には圧倒される。

「クナッパーツブッシュなんて、ドイツの田舎と日本でしか人気がない」。こんな風に言われてもクナ・ファンはいちいち気にする必要はない。

不安な人は「世界的な人気を誇る指揮者」の駄演を聴けばよい。

ところで、こういった古い演奏は、新しい演奏の登場によって役目を終えるというのがある意味理想なのだが、なかなかそうはいかない。

あらためて聴いたが、やはり素晴らしい。

この落ち着きと風格、彫りの深い表情、渋い味わい、どれをとっても最高だ。

ことに終楽章は素晴らしく、指揮者の魔力がオーケストラ全体に乗り移ったかのようで、ティンパニの一打にいたるまで燃焼度の高い表現だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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