2009年05月24日

マウエルスベルガーのバッハ:マタイ受難曲


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1970年、ドレスデン、ルカ教会における録音。

ルドルフ&エアハルト兄弟は高名なバッハ演奏家。総指揮のルドルフ・マウエルスベルガーは1889年生まれで、1930年から71年に亡くなるまでクロイツ・カントルの職にあった。その弟のエアハルトは1903年生まれで、1961年から72年までトーマス・カントルの職にあった。よってこの録音は2人の仕事の総決算でもあった。

演奏は復古的なバロック時代のスタイルを踏襲している。

この曲はバッハがカントルをつとめていたライプツィヒの聖トーマス教会で初演されたが、マウエルスベルガー盤はもちろんオケもコーラスも少人数で、女声パートは少年が受け持ち、楽器も可能な限り録音当時の古いものを集めて使われているので、バッハ時代の響きに近いだろう。

この演奏の中に劇的なものを求めようとする人には失望を与えるかもしれない。

歌手も表現の過剰をいましめられているかのごとくだ。

ここには絶対的な神への信頼と、キリストの背負った十字架への静かな問いかけがある。

歌手は総じて男声陣がすぐれており、なかでも若き日のシュライアーの福音史家が素晴らしく、また合唱もきわめて充実している。

これは最も伝統的なバッハ受難曲演奏の頂点となるものであり、現代のものと比べるとくすんだ演奏にも思えるが、この謙虚さには敬意を表したい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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