2009年05月25日

バレンボイム&ベルリン国立歌劇場管のベートーヴェン:交響曲全集


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実演に接したこともあり、バレンボイムのベートーヴェン全集と真正面から向き合い、大きな感銘を受けた。

ここでのパートナーは、手兵のベルリン国立歌劇場管弦楽団であるが、現在このオーケストラは世界を席巻するグローバル化の波に逆らうかように、ドイツ中心主義を貫いているらしい。

確かにここに聴く音は、シカゴ響のような馬力もベルリン・フィルのような多彩な表現力もないけれど、ひとつの統一のとれた渋い「ドイツの音」だ。

まさに「失われた音の復活」と言っても良いかも知れない。

なぜならカラヤンの就任以降、ベルリン・フィルがインターナショナルなオーケストラへと変貌し、アバドによってさらにドイツ的な重量感さえ奪われてしまっているからである(さらには、ラトルがドイツ的な重厚さを標榜するとも思えない…)。

感心したのは、もちろんオーケストラの音色ばかりでなく、バレンボイムの指揮についてもある。

バレンボイムの造型は、まったく今のバレンボイムの等身大であり、自然体である。

奇抜に走らず、ひたすら真面目を繰り返しているうちに独自の風格のようなものが備わってきている、というのは素晴らしいことだ。

実際、バレンボイムの音楽づくりは、まったく真面目である。その真面目さが「面白味のなさ」というマイナスでなく、「爽やかさ、清々しさ」というプラスに働いているのだ。

内的な充実感や情熱も申し分なく、「ああ、なんと素敵な作品だったのだろう」という充足感をもたらしてくれる。

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classicalmusic at 07:38コメント(0)ベートーヴェン | バレンボイム 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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