2009年06月06日
アシュケナージ&パールマン&ハレルのベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」
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アシュケナージのピアノ、パールマンのヴァイオリン、それにハレルのチェロによる演奏を、現代を代表する名演として推薦したい。
1980年頃、ソリストとして最も人気が高かった3人による演奏だけに聴きごたえがある。
3人の名手はそれぞれ、独自のコンセプトの持ち主で、豪快に競い合い、まさにコンチェルトのような派手さを聴かせるが、また同時にインティメート(親密)なアンサンブルも楽しく、室内楽的な親しみも感じさせる。
おもにピアノのアシュケナージがリードしているが、色彩にとんだ豊麗なパールマンのヴァイオリンともよく溶け合っており、ハレルのチェロも端正で無駄がない。
3人のリズム感も素晴らしく、細部にいたるまでよく神経の行き届いた演奏である。
この3人による演奏はほれこんでしまうような巧さがある。
単にテクニック抜群の3人が集まっているというだけでなく、見事な意思統一があるのだ。
「大公」は聴く者に安心感を与えるような、よくまとまった好演で、第3楽章など心に訴えかけるおだやかな情感をたたえていて、さすがと思わせる。
協奏曲的に演奏した3名人の共演は、この曲のスタンダードともいうべき、素晴らしい名演になっている。
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