2009年06月16日
パールマンのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(ハイティンク)、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(オーマンディ)
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メンデルスゾーンは、あくまでもリラックスして、美音を浪費するかのような、いかにもパールマンらしい伸びやかな素晴らしい名演といえる。
パールマンはヴァイオリンの特性を生かした、朗々と歌う美しい演奏を展開している。
テクニックの優秀さは言うに及ばず、音色の透明なことと歌に感情がこもっていることでも、他に比肩する演奏はちょっと見当たらない。
あまりに美しくてうますぎて、内面性に乏しいなどと、贅沢なケチもつけたくなるほどの、完全無欠な演奏なのである。
ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管も、パールマンにピッタリと付けて遺漏がない。
チャイコフスキーも文句のつけようがない名演。
快刀乱麻を断つような技巧の冴えと、磨き抜かれた美しい音色、そしてヴァイオリンをヴァイオリンらしく歌わせる、そのセンスの良さは、パールマンの天性の賜物だろう。
少しも難曲らしくなく、自然で融通無碍な演奏だ。
またここでのオーマンディの指揮も見事の一語に尽き、「協奏曲の神様」と謳われた巨匠の面目が躍如としている。
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コメント一覧
1. Posted by yoshimi 2009年06月16日 09:41
こんにちは。パールマンのメンデルスゾーンは良いですね。太目ののびやかな響きと表情豊かな歌いまわしは、何度聴いても飽きません。
Youtubeに古いライブ映像があって、音楽と共鳴しているような弾き方がとても印象的でした。彼がとても楽しそうに曲を弾いているので、聴く方もその明るさに感染してしまいそうです。
EMIの国内盤(この盤とはカップリングが違います)はあまり音質が良くなくて、ヴァイオリンの音が小さくてやや後方から聴こえてきて、ちょっと痩せているように感じます。室内楽やソロはそれほどでもないですが、コンチェルト類はそういう音質が多いような気がします。
93年のライブ録音(WARNER/TELDEC盤)はクリアな音でヴァイオリンも前方から聴こえてくるので、今はこちらの方を聴いています。
Youtubeに古いライブ映像があって、音楽と共鳴しているような弾き方がとても印象的でした。彼がとても楽しそうに曲を弾いているので、聴く方もその明るさに感染してしまいそうです。
EMIの国内盤(この盤とはカップリングが違います)はあまり音質が良くなくて、ヴァイオリンの音が小さくてやや後方から聴こえてきて、ちょっと痩せているように感じます。室内楽やソロはそれほどでもないですが、コンチェルト類はそういう音質が多いような気がします。
93年のライブ録音(WARNER/TELDEC盤)はクリアな音でヴァイオリンも前方から聴こえてくるので、今はこちらの方を聴いています。
2. Posted by 和田 2009年06月16日 12:24
yoshimiさん、いつも私のブログを読まれて、コメントいただきありがとうございます。
実は私がメンコンを一番最初に聴いたのが、パールマン&ハイティンクのLPでした。しかしCD化は成功とはいえず、ヴァイオリンの音の透明感が欠けているように聴こえます。
93年のライヴはバレンボイムとでしたね。未聴ですが、中古で安く見つけたら購入しようと思います。
実は私がメンコンを一番最初に聴いたのが、パールマン&ハイティンクのLPでした。しかしCD化は成功とはいえず、ヴァイオリンの音の透明感が欠けているように聴こえます。
93年のライヴはバレンボイムとでしたね。未聴ですが、中古で安く見つけたら購入しようと思います。