2009年06月22日

ショルティ&シカゴ響のベートーヴェン:交響曲全集


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ベートーヴェンの現代楽器によるスタンダードは、ショルティ指揮シカゴ響であろう。

大編成のオーケストラで、しかもショルティの巨匠的な音楽性は、英雄的でスケールが大きい。

ベートーヴェンのスコアに忠誠を尽くした演奏で、ショルティの知性と作曲家に対する奉仕の精神が、聴き手にも伝わってくる。

反復もすべて励行して、ベートーヴェンのスコアに誠実に従っているのも、ショルティの近代人としての知性の発露だろう。

ショルティの成熟ぶりを余すところなく伝えた名演で、録音当時のショルティは、知・情・意のバランス、心・技のバランスが見事に中庸を保っていた時代にあり、このベートーヴェンでも実に緊張度の高い充実した演奏を聴かせる。

ショルティの演奏はもはや円熟と形容したい表現で、完成度の高い、練りに練られた音楽を展開している。

9曲の交響曲は、新古典主義的ともいえる端然とした造形でまとめられ、あらゆる細部までの表情が明晰だ。

ショルティは響きをよく引き締め、しかも自由な流動性を表出し、古典的な中にも交響性と偉大さをもったベートーヴェンに仕上げている。

シカゴ響の緻密なアンサンブルは、現代のオーケストラの演奏水準の最高を極めたもので、現代のオーケストラ演奏の粋が味わえよう。

どの曲も純音楽的、数あるベートーヴェンのディスクのなかでも屈指の1組と評価したい。

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classicalmusic at 05:35コメント(2)トラックバック(0)ベートーヴェン | ショルティ 

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コメント一覧

1. Posted by 水口峰之   2009年08月02日 21:47
4 いつもいろいろなトラックバックを送ってくださりありがとうございます。個人的には懐かしい録音の数々、指摘くださる演奏をみるにつけ、「あのころ」を思い出させてくれます。
さて、このショルティの全集は旧盤ですか?新盤ですか?
僕にとっては旧盤がとても思い入れのあるLPでした。
あのころはショルティの新録音が発売になるとFM東京(!)の「ステレオ名曲コンサート」のCMになったものです。ベト7とかツァラトゥストラのCMはいまでも忘れられません。「豪華カートンBOX」入りの全集はいまでも宝物です。
もちろん演奏も素晴らしい。高校生のころは「第九」といえばまずショルティ盤が一押しでした。70年代のショルティはその張りのよさと勢いがたまりませんね。個人的にはそんな当時のショルティの演奏として血も涙も無いような「悲愴」が大好きです。
2. Posted by 和田   2009年08月02日 23:44
水口峰之さん、コメントありがとうございます。
ショルティのベートーヴェン全集は旧盤、新盤甲乙つけがたいところですと。エネルギッシュで堂々たる演奏、しかも老成や深遠な思想性とは無縁で、結構調子のいいところが楽しく、常に何ともいえない人間的温もりがあります。
オケも音楽する喜びにあふれ、ショルティとの永年の共同作業を謳歌するかのように快調そのものです。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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