2009年07月03日

ズスケのバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ


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ズスケの潔癖さが感じられる演奏だ。

彼は世のヴィルトゥオーゾ型ヴァイオリニストがしばしば示す"粘った表現"や"アクの強さ"を確固として避けている。

例えばソナタ第1番の「シチリアーノ」は、大方の奏者が粘って歌おうとするが、ズスケはあくまでさらりと奏でる。

余分なものを抜きにして、心静かにバッハが織り上げたものに包まれたい人には、好ましく感じられる演奏だろう。

ズスケのヴァイオリンの音にはまったく気張りというものがなく、力みのない演奏は実にツボを押さえたものだ。

一切の誇張を排し、作品をあるがままの姿で立ち現そうとする。

決して作品をつき離しているわけではなく、それどころかバッハの作品にぴたりと寄り添って、あたかも作品の息吹を呼吸しているかのようだ。

見事なまでに自我を放棄した彼の演奏は、ある種すがすがしい新鮮さと魅力を持っている。

聴き始めた途端、その響きの新鮮さと格式ばらない語り口に強くひかれる。

ズスケの演奏を特徴づけているのは、なによりも一切の強制的な力から逃れ得た演奏のみが持つ自由な表現の魅力である。

伸びやかな表現で、しかも作品の本質をあらわにしているのだ。

こうした演奏は何といってもズスケの室内楽体験から生まれたものであり、この「無伴奏」も、いわばソロで演奏する室内楽といった趣がある。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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