2009年07月03日

ノリントンのベルリオーズ:幻想交響曲(原典版)


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ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズは、この曲の初演時とそっくり同じ編成で録音したオリジナル楽器盤である。

無論オリジナル楽器による演奏はこれが初めてである。

これは普通チューバで代用するオフィクレイドという楽器を復元し、またハープも初演時と同じく4台用いるなど、凝りに凝ったオリジナル演奏になっている。

そのせいで従来いわれてきた、グロテスクな味わいがすっかり消えて、額縁にはめられた古典的な幻想画を見るような、不思議な趣をもっている。

これを聴くとこの曲が、ベートーヴェンの死後わずか3年後(「第9」の6年後)に書かれたというのが、実感として迫ってくるから不思議である。

標題音楽解釈にとらわれず、古典的な純粋性を求めた演奏であり、全体に清澄な印象が強い。

奏者の水準は非常に高く、演奏が飛び切りよい。

第3楽章は透明度の高い空気感をよく描いているし、第4楽章も白昼夢のような怪異さを的確に示している。

さらに第5楽章の鐘の陰気な表情などはこの演奏ならではだ。

揺るぎない存在理由をもち、聴き手に多くの問題を突きつけてくる演奏である。

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classicalmusic at 23:21コメント(0)ベルリオーズ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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