2009年07月04日

ジュリーニ&シカゴ響のマーラー:交響曲第9番


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ジュリーニは歌の人だ。演奏のどこを切っても、ティンパニの一打にすら豊潤な歌が溢れている。それはトスカニーニのようなナイフの切れ味を持った歌ではなく、独特の粘りとうねりを伴うのが常だ。

このマーラーにも、ジュリーニ特有の粘りつくような歌が健在である。ゆえに賛否両論、「この歌の渦にいつまでも巻き込まれていたい」という人もあれば、「付き合いきれない」「これはやり過ぎだ」という人もあろう。

私は断然前者である。それは自分の性分にピタリと合うからだろう。

ジュリーニの歌に惹かれるのは、その歌が誰にも真似できない「豊かな響き」を持っていること。また、いかに歌が洪水のように溢れていようと、その道筋が道理にかなっているからであろう。

然るべきところにアクセントがあり、その長い呼吸には不自然さがひとつもない。

もちろんそれらのすべてができただけで、マーラーの「第9」が完璧に演奏できるというわけではないだろう。だとすると、演奏家よりも理論家、音楽学者の方が立派な演奏ができるということになってしまう。

結局、最後にものを言うのは、音楽家個々人の直感であり、本能であり、霊感なのだ。

ジュリーニのマーラーに聴く、心にズシリと響く感触は、ジュリーニの人生そのものであり、その人生はマーラーによって祝福されていると思えてならない。

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classicalmusic at 05:49コメント(0)マーラー | ジュリーニ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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