2009年07月09日

メニューイン&フルトヴェングラーのブラームス&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲


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ブラームスは録音が古く(1949年)、音の状態はあまりよくないが、歴史的な名演奏として価値が高いものである。

フルトヴェングラーと厚い友情で結ばれたメニューインの、ひたむきにひきあげる気合いの入ったソロも素晴らしいが、巨匠フルトヴェングラーの雄渾なバックも、感動的だ。

メニューインのヴァイオリンはこの大指揮者への傾倒がにじみ出ており、真摯にして純情、やや線は細いが心がいっぱいにこもって、しかも粘りすぎていない。

オーケストラともども音楽が豊かに湧き上がってくる。

フルトヴェングラーは造形は地味だが、響き自体はまことに立派で風格があり、内に秘められて過剰を見せぬ気迫が見事である。

オーケストラが鳴り出した時、一瞬、私は異常な衝撃を受けた。この時、ブラームスの真の音を聴いたような気がしたからである。

その音には重厚でうっすらと暗い、あの灰色のハンブルクの空があった。

こうした素晴らしいバックは、ほかのどの演奏にもない。

そのせいか、メニューインのヴァイオリンも、ことのほか激情的で、旋律を心ゆくまで歌わせている。

メンデルスゾーンも決して最良の音ではないが、1952年の歴史的名盤。

戦後の混乱も収まり、ようやく新しい時代の明かりが見え始めた頃の録音だが、メニューイン=フルトヴェングラー/ベルリン・フィルによる演奏は、時代が背負ってきた重みを嫌がうえにも実感させる深刻さがある。

感覚的喜びに我を忘れるゆとりはなく、大地に両足をしっかりと据えて自身の内面を見据えた情熱と気迫が一貫している。

36歳のメニューインと最晩年の巨匠による奇跡の演奏だ。

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classicalmusic at 00:19コメント(0)メニューイン | フルトヴェングラー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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