2009年07月11日

ショルティのワーグナー:ニーベルングの指環


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このディスクのプロデューサーであるジョン・カルショーの「現在望みうる最上の《指環》をレコードで再現したい」という執念のようなものが感じられる名盤だ。

ワーグナーの巨大な4連作《ニーベルングの指環》のステレオ全曲録音は、ショルティ/ウィーン・フィルの顔合わせによって始められた。

そのレコーディングは1958年9月の《ラインの黄金》に始まり、《ジークフリート》(62)、《神々の黄昏》(64)を経て、1965年の《ワルキューレ》に至るというものであったが、それは、たんに壮大なスケールをもった記念碑的なプロダクションということだけではなく、その後予想もつかなかったような数にのぼる《指環》の全曲盤が登場しているにもかかわらず、このショルティ盤を超えるものがいまだにないという点において、重要な存在をなしてきている。

そこでショルティは、ウィーン・フィルという伝統的なオーケストラの本質的なものを決して損なうことなく、完全に近代的なアンサンブルに仕立てあげ、ワーグナーの音楽のスタイルを緻密で雄大に展開しえている。

ショルティの精妙な演出と、スケールの大きな、ダイナミックな表現もさることながら、録音効果がまことに抜群で、全曲を飽きさせずに聴かせてくれる。

ロンドン、キング、ヴィントガッセン、ニルソンらをはじめとする歌手たちのすべてが、その時点における最もすぐれた、しかも適切な人々であることはいうまでもなく、すべてにおいて理想的な条件が追究されているということは、レコーディングにおけるひとつの黄金時代であったからこそ可能であったといえなくもないが、ワーグナー・ファンはもちろん、ワーグナーに興味が乏しい人々にとっても、こればかりは、無視することのできないものであるといってもよかろう。

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classicalmusic at 00:58コメント(2)ワーグナー | ショルティ 

コメント一覧

1. Posted by あっき   2009年07月13日 22:03
こんばんは。
久しぶりに書き込みます。
「ニーベルングの指環」は誰のを(指揮者、歌手、楽団etc)購入したらいいのかわからなかったので・・・ありがとうございます。
明日HMVへさっそく出かけてきます。

クライバーンコンクールで 優勝した辻井さんの演奏と、急死されたKing of Pops こと、Michael Jacksonさんの映像がほぼ同時に流れてきて一瞬戸惑いました(笑)辻井さんの奏でる音はクリスタルのように繊細に感じました。
2. Posted by 和田   2009年07月14日 00:59
あっきさん、コメントありがとうございます。
「リング」はショルティの指揮が直情径行的などころはあるものの、その豪華なキャストとウィーン・フィルの充実ぶり、それに録音の良さを総合的に判断すると、ショルティ盤がベストだと思うんですよね。
ちなみに私のブログのamazonのページで買うとぐっと安いですよ(笑)
お互い辻井氏の将来に期待しましょう。
では。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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