2009年07月14日

クライバーのシューベルト:交響曲第8番「未完成」&第3番


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1978年の録音ではあるけれど、カルロス・クライバーがウィーン・フィルを指揮した演奏内容は、音楽の流動感に洗練された勢いの良さがあり、リズムも鋭利、曖昧な要素は少しもなく、しかも柔軟性ある表情豊かなもの。

今日の感覚でつぶさにみても、不足するところは何ひとつとしてない。

第3番は素晴らしく瑞々しい表現である。

この曲はシューベルトのいわば"若書き"だが、クライバーはここに軽やかな運動性と明晰な表情を盛り込むことに成功している。

特に第2楽章は従来の演奏と大きく異なっているが、これは2拍子で書かれた楽譜に忠実なためである。

「未完成」も、ロマン性に溺れない厳しい演奏で、しかも強い孤独感に満ちている。

既成概念を取り去った純粋な表現というべきだろう。

ここでのクライバーは、ワルターやベームとは、ひと味違った指揮をしている。

つまり、柔らかな表情を前面に打ち出した演奏ではない。

強いアクセントと、ダイナミックな音の強弱と色彩感を駆使した演奏で、クライバーのシューベルトの音楽に対する、厳しい姿勢がうかがえ、聴く者をぐっとひきつける。

これは「未完成」の新しいタイプの演奏といえよう。

オーケストラも熱演で、従来のウィーン・フィルとは思えないような力強い響きだ。

この交響曲の魅力を、強いインパクトをもって告げてくれるような好内容といえよう。

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classicalmusic at 01:00コメント(0)シューベルト | クライバー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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