2009年07月29日

イタリアSQのハイドン:弦楽四重奏曲第17番&第67番&第76番&第77番


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ハイドンの美しい旋律と弦楽器のもつ魅力を存分に味わうことのできる演奏である。

イタリアSQの演奏は、明るく闊達な表現がハイドンにはふさわしく、特に旋律の歌わせ方は実にうまい。

第1ヴァイオリンが技術的に優れていることと、南国のグループらしく明晰な解釈がハイドンの魅力を存分に味わわせる。

第1ヴァイオリンと旋律が優先する、ハイドンの弦楽四重奏曲の場合は、変に重厚なアンサンブルだと、せっかくの美しい旋律と第1ヴァイオリンの名人芸がテクチュア(旋律と和声の綾)に埋没してしまう。

その点イタリアSQは、そうした要素に最もぴったりとしたグループといえるだろう。

豊麗かつ甘美に歌い上げられたハイドンで、いかにもイタリア人好みの演奏になっている。

特に「五度」と「皇帝」の第2楽章はその最たるもので、音楽とは歌うことであると言わんばかりに、一心不乱に演奏している4人の姿が彷彿とさせられるほどだ。

明快で現代性を帯び、しかもイタリアの団体らしく歌の精神に満ちている。

そうしたことは「ひばり」の第1楽章によく表れている。ここではやや遅めのテンポをとり、旋律をのびのびと歌わせた美麗な表現には魅了される。

第1ヴァイオリンによるひばりの鳴き声を思わせる旋律を、これほどきれいに演奏できる四重奏団というのも少ない。

しかし、それと同時にがっちりとした構成感もある。「五度」の第1楽章も良い出来映えだ。

どの曲もお手のものといった感じで、流麗な仕上がりのものになっている。

ハイドン演奏としての好き嫌いは別として、演奏というものの典型がここに示されているのは、何人も認めざるを得ないだろう。

組み合わせもよいので、ハイドンの弦楽四重奏曲の入門にも格好のディスクだ。

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classicalmusic at 19:49コメント(0)ハイドン | イタリアSQ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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