2009年07月30日
ペライア&メータのショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
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アルゲリッチ盤と対照的なのがペライアのピアノ、メータ指揮イスラエル・フィルで、ショパンの詩的な一面を大切にした、抒情的な美しい表現が堪能できる。
ピアノの音色の澄んだ美しさと癖のない表現が、ショパンの純音楽的な側面を見事に表出させているところに大きな特色がある。
アルゲリッチのような猛々しさはないが、全体に落ち着いた表情がペライアの本領だろう。
そして繊細な表現が美しく、過度な反応は決して示さないが、あるべきところにあるべき音符が、ちゃんと聴かれるのは何よりも素晴らしい。
メータともよく気が合っており、オーケストラともとてもうまくいっている。
第1番でのペライアのタッチは美しい響きをもち、特に弱音での旋律を歌わせるときの余韻が実に清楚だ。
解釈は極めてオーソドックスで、少しの気負いもなく、こまやかな感情の動きを率直に表現している。
第2番ではレガートの美しさを十分に生かし、滑らかなフレージングが細かな表情の変化を伴って豊かなニュアンスを生み出している。
メータの指揮も自信に満ちて若々しく、シンフォニックで充実感満点、ペライアのソロを立派に引き立てている。
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