2009年08月03日

ショルティ&シカゴ響のドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」


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ショルティの名人芸とシカゴ響の名技性とが高い次元で理想的にマッチした凄い名演で、やはり現代に於けるスーパー楽団の演奏である。

伝統にとらわれぬスコアに忠誠を尽くした演奏で、実にスケールが大きくシンフォニックな名演を聴かせる。

ショルティの指揮は、動的な躍動感とオーケストラの積極性あふれる表現意欲に圧倒されるもので、ドラマティックな面白さ、激しい高揚感もこのコンビならではの魅力である。

スケール感といいダイナミズムといい、格段に大きくしかもアンサンブルは緻密そのものだ。

どんなにダイナミックに鳴らせても、少しも騒々しくならないのは、ピッチとアンサンブルの正確さを示している。

ショルティはドヴォルザークと同じ東欧出身の指揮者であるが、彼のアプローチも、極めて気宇壮大で素晴らしい。

全体にモノーラル時代のトスカニーニの名演を思わせるかのようなカチッとした演奏で、シカゴ響の抜群の技量が存分に発揮されている。

きわめて平衡感の強い造形でまとめられており、ショルティが明らかに新古典主義的な様式観を持つことを示している。

したがって解釈は客観性の強い平均的なものだが、音楽の輪郭が明快なこと、尖鋭な動感の背後に独特のゆとりと大きさを感じさせるのは、さすがにショルティの卓越した個性といえる。

第1楽章からして一分の隙もないダイナミックな合奏を聴かせてくれるし、艶やかなイングリッシュ・ホルンで情感豊かに吹きあげた第2楽章もよい。

また、鋭い切り込みで豪快に表現した第4楽章も、いかにもショルティらしい。

特筆すべきは非常に鮮やかな録音で、弦楽器の厚みのある低音から金管楽器の輝かしい高音にいたるまで、どの楽器も、実に明澄に収録されているのに驚く。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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