2009年08月03日

チョン・キョンファ&プレヴィンのチャイコフスキー&シベリウス:ヴァイオリン協奏曲


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シベリウスのコンチェルトの清冽さ、純潔な厳しさ、凛としてデリケートなニュアンスを、チョンぐらい見事に表出した例はない。

これは彼女のデビュー盤であるが、最も得意とするチャイコフスキーと組み合わせたところに、キョンファの並々ならぬ自信のほどが知られるのである。

彼女は音楽と完全に一体になっている。他にも名盤は多いが、それらは曲とは離れた名技、名表現というのがほとんどだ。

ところがチョンの場合は、いったいどこまでが作品の魅力でどこまでがヴァイオリニストの魅力なのかがはっきりしない。

彼女をほめればそれがそのまま曲への讃辞になってしまうのである。

チョンのヴァイオリンはスリムに引き締まっていて、聴き手に極度の集中力を要求し、享楽的な要素のほとんど感じられない、一途不可逆なひたむきさは、あるいは最も日本人の感性に適した演奏といえるかもしれない。

外面はクールなのだが、内には燃えるような情熱を秘めて、真剣勝負に立ち会うような勢いで曲の核心に迫ろうとする。

むしろここではプレヴィンの指揮が、一種の中和剤の役割を果たしているかのようだ。

刃の上を渡る曲芸や綱渡りを思わせるスリルが、チョンの演奏には確かにある。

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classicalmusic at 18:39コメント(0)チョン・キョンファ | プレヴィン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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