2009年08月04日

クレンペラーのバッハ:管弦楽組曲


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クレンペラーの《管弦楽組曲》を初めて聴いた時、その茫洋たる演奏には一種のとらえどころのなさを感じたが、クレンペラーの演奏はそれほどスケールが大きく、しかもバッハの音楽の本質に迫っている。

テンポは遅く、力強いリズムは揺るぎない安定感を作り出す。その上で組曲を構成する舞曲が流れ、それぞれの性格が明確なイメージをもって示される。

これは、多くの時代楽器による演奏が作り出すひ弱なイメージとは異なり、バッハの音楽の持つ生命力に焦点を当てた解釈であり、時代や様式の壁を超えてバッハの本質を伝えてくれる演奏である。

バッハ演奏のトレンドはオリジナル楽器であり、大編成のオーケストラによって演奏される機会は少なくなった。

音楽的な妥当性、正統性(?)は別にして、しかし、このクレンペラー晩年の演奏を否定することは不可能だろう。

バッハの音楽の中にある巨大な想念と情感、そして何よりもその造型性の偉大さを、このクレンペラーの演奏は教えてくれる。

洒脱なセンスや小粋な味わいではなく、音楽の(対位法の音楽の)構築性と造型性が、余人をもって代え難い巨大な音楽的俯瞰力をもって具現されることによって、まったく別の深い感動を生み出すことを、クレンペラーはここで示している。

時代趣味を超越した偉大な音楽が、ここに息づいている。

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classicalmusic at 18:40コメント(0)バッハ | クレンペラー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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