2009年08月05日
スターン&イストミンのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」&第9番「クロイツェル」
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ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの名曲《春》《クロイツェル》2曲を組み合わせたものでは、スターンのヴァイオリン、イストミンのピアノによるものが、やはり巨匠同士の演奏として高く評価されるだろう。
スターンはこの曲を自家薬籠中のものにして、自由闊達な表情でのびのびと弾き上げている。
対するイストミンのピアノも、実にしっかりとスターンを支え、室内楽の醍醐味を存分に味わわせる。
特に《クロイツェル》におけるスケールの大きな巨匠性、また《春》のインティメートな表現も、さすがヴェテラン同士のアンサンブルである。
スケールの大きな演奏で、中身も濃く、腹にずしりとくる点は両曲とも同様。
この録音時スターンは63歳だが、年齢を感じさせないうまさがある。
ただ力強さにはいささか不足しているものの、品のよい味わいに満ちている。
スターンのつややかな音色とピアノがよく絡み合っているときには、さすがに大家だという印象を受ける。
気の合った2人だけに、フレージングとアーティキュレーションはよく一致している。
両曲ともスターン唯一の録音である。
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