2009年08月16日
ボスコフスキー&ウィーン・フィルのシュトラウス:ワルツ&ポルカ&マーチ集
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ごく標準的なウィンナ・ワルツの演奏では、ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルがいいだろう。
表現はあくまで現代的で、メリハリを利かせたリズミカルで、快調なワルツ演奏になっている。
ボスコフスキーが最も精力的に活躍していた頃に録音されたもので、どの曲も粋で優雅で実に素晴らしい。
クラウスのあとを継いで、ニュー・イヤー・コンサートの指揮をするようになったのが、このボスコフスキーである。
ヴァイオリンを弾きながら指揮をとるボスコフスキーは、シュトラウスの再来を思わせるとして、全ヨーロッパで人気が高かった。
シュトラウス一家の作品がほぼ網羅されており、ワルツでは伴奏に乗ってそのまま踊れるような演奏をおこなっている。
ボスコフスキーならではの、ウィンナ・ワルツの心をよく捉えた表現で、ウィーンの馥郁たる香りにあふれた素敵なものばかりだ。
粋で、しかも表情が若々しく、大変楽しい。
現代的な優雅さが魅力で、たとえば、J.シュトラウスの「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」、弟ヨゼフの「天体の音楽」など、溜息のでるような美しさだ。
どの曲を聴いてもその旋律の歌わせ方や間のとり方のうまさに魅了されてしまう。
生粋のウィーンっ子のボスコフスキーらしい、絶品といえる演奏ぶりだ。
ボスコフスキーのウィンナ・ワルツは優雅で洗練されていて実に素晴らしいが、ポルカの演奏はそれをさらに上回る見事なもので、粋で生気にあふれ、大変楽しい。
そのリズムの扱いと間のとり方の巧さは、この人ならではのものだ。
生き生きとした「爆発のポルカ」「雷鳴と雷光」「狩り」、表情豊かな「アンネン・ポルカ」「クラップフェンの森で」、それに弟ヨゼフの「休暇旅行で」「かじやのポルカ」など、どれもこれも素敵でごきげんな演奏である。
録音も優れていて、本場ウィーン・フィルの演奏ということで、まずこれさえあれば、ウィンナ・ワルツに親しむには充分といえるCDアルバムである。
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