2009年08月17日
ロジェストヴェンスキーのチャイコフスキー:交響曲第4番
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ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン響が、きわめて標題的な名演を聴かせる。
ダイナミックスの幅が広く、しかも旋律を綿々とうたわせて、この曲のロシア的な悲哀を存分に表現し尽くしている。
だがイギリスの名門ロンドン響を指揮しているせいか、決して暴力的で野蛮な演奏にはならず、音楽的に洗練されているのがいい。
ロジェストヴェンスキーの知性を窺わせる、立派な表現というべきだろう。
冒頭のホルンとトランペットを中心とした"運命の主題"から、鮮明な印象を与える。
第1楽章の主題も明確で、骨太で筋肉隆々たる男性的な演奏である。
第2楽章のオーボエの旋律も濃厚にうたい、第3楽章のピチカートも実によく弾んでいる。
そして終楽章の瞬発力も凄味があり、迫力満点である。
ロジェストヴェンスキーの解釈の中心は終楽章にあるようで、堂々としたテンポでじっくりと演奏しており、その結果、この交響曲の大きな広がりが表現されることになった。
管弦楽曲も本格的な演奏だが、精彩にいまひとつ欠ける。
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