2009年08月24日

デュトワのフォーレ


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



デュトワ指揮モントリオール響は、クリュイタンスと同じ路線を行く、きわめてエレガントで、透明度の高い美しい演奏で、フォーレの魅力がストレートに表現されている。

このコンビならではの洗練された色彩と透明な響きが大変に美しく、フォーレの音楽のひそやかな美しさをきわめてデリケートに掬いあげている。

「レクイエム」は全体にバランスのよくとれた柔らかな響きと、表情をあらわにすることのない旋律の抑制した扱いによって、内的な美しさを示している。

そのような表現から、死者への敬虔な祈りがひしひしと伝わってくる。

デュトワは、この作品の宗教曲としての美しさ、崇高さをあくまで描出しようとしており、そうした彼の意図に、オーケストラ、合唱団、独唱陣ともに万全に応えている。

この曲の清澄で、優美な特色を、控え目な表現のなかに見事にとらえた名演である。

モントリオール合唱団は静的な表現にかかわらず、弛緩することなく深々とした表現で美しく歌い上げている。

管弦楽と合唱のための「パヴァーヌ」もフォーレそのものを感じさせる優雅な演奏で、清冽な詩情をたたえた音楽を作り上げているところに、好感がもてる。

「ペレアスとメリザンド」でもデュトワは、オーケストラから、フォーレの音楽にふさわしい、まろやかな響きを引き出しており、また、作品の悲劇的な性格を表出したその語り口のうまさも抜群だ。

しなやかな音楽の流れの上に、各曲の性格を鋭敏な感覚でしっとりと描きわけて、美しく印象的である。

どのパリのオーケストラよりもフランス的といわれるモントリオール響だけに、この緻密で敬虔な表現には、ただ恐れ入るのみであろう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:09コメント(0)フォーレ | デュトワ 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ