2009年08月31日

ブーレーズ&シカゴ響のストラヴィンスキー:「火の鳥」


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ブーレーズの《火の鳥》(全曲版)はニューヨーク・フィルとの懐かしい録音も負けず劣らず有名だが、シカゴ響盤は17年後、ブーレーズ67歳の年のレコーディング。

ほぼ同じ時期の《春の祭典》がクリーヴランド管だったのに対して、《火の鳥》ではシカゴ響となったのは、何か彼の考えがあったのか、それとも全然別の事情だったのか。

ともあれ、むしろ逆の方がしっくりくるのではないかと想像するのは浅い考えで、結果的にシカゴ響の怪物的なスケールと、名人的な個人技を含む超絶テクニックの双方を、ブーレーズの精緻なリードが文字通りフルに引き出し、結びつけているところにこの快演の鍵がある。

ブーレーズは、かつてストラヴィンスキーの新古典主義にみられる方向転換を痛烈に批判していたことがあったと記憶する。

彼の見解からすれば、ストラヴィンスキーの真価は3大バレエのような初期作品にこそあるとでもいわんばかりに、録音もこのあたりのものを中心に行なっていた。

《火の鳥》にしても、改訂を重ねるごとに洗練されスリム化していく組曲版には目もくれず、大編成(4管)による厚塗りの初演版をとりあげる。

特殊楽器入りの大編成オケの響きの魅力が満載である。

この演奏ではそうした重厚なヴォリューム感はもちろんのことだが、実演ではかき消されてしまう内声部の動きとかハープやチェレスタの音色をクリアに立ち上がらせ、絶妙に配合する。

出来過ぎた響きゆえ耳には毒かもしれない。

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classicalmusic at 00:03コメント(0)ブーレーズ | ストラヴィンスキー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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