2009年09月02日
シャイー&ウィーン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番
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チャイ5は、シャイー指揮ウィーン・フィルが、最も一般にお薦めできるだろう。
極めて若々しく、ウィーン・フィルを力一杯鳴らした演奏である。
イタリア人らしく艶やかなカンタービレに鋭いアクセントを打ち込んでゆく表現が基本になっているが、シャイーの演奏はそればかりではなく柔軟性に富み、激しい感興を表しているのが興味深い。
この録音当時シャイーは、弱冠27歳の若武者で、はち切れんばかりの若さに溢れていた。
だがシャイーの指揮するウィーン・フィルは、若さからくる弱点とか未熟さは少しもなく、完全にアダルトな名演を成し遂げている。
その意味で、若きケルテスが同じウィーン・フィルを振った名盤、「新世界より」の録音以来の快挙といえるかもしれない。
「シャイー恐るべし」との強烈な印象を植え付けた、記念碑的な演奏だったのである。
交響的なスケールは大きく、オーケストラを構成的によくまとめて、しかもイタリア人らしくチャイコフスキーの旋律を朗々と歌わせている。
この曲の魅力をストレートに表現した、わかりやすい演奏として万人に薦めたい名録音である。
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