2009年09月17日

カラヤン/ニューイヤー・コンサート 1987


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1987年1月1日、カラヤンが最初で最後"ニュー・イヤー・コンサート"の指揮台に立ったときのライヴ録音である。

まさに"帝王カラヤン"らしい貫録と余裕にあふれた指揮ぶりだ。

流麗にして香り高い名演ぞろいで、喜びの中に感慨を噛みしめるようなカラヤンの表情も大変印象的である。

全体にテンポは概して遅く、強弱の幅は大きくとられ、旋律はレガートを強調して甘美に歌われ、時には濃密なルバートも現れる。

壮麗・壮大な響きがいっぱいに拡がり、華やかさも充分だ。

カラヤンの指揮するウィンナ・ワルツはあくまでも聴くためのワルツとして演奏しているのが大きな特色で、美しい旋律をたっぷりと歌わせながらどの曲も豊麗に仕上げている。

とにかく巧い演奏で、古き良き時代のウィーンの宮廷舞踏会の場面を思わせる華麗さと流麗さをもち、そこにソフトなムードが加味されている。

冒頭からカラヤンは、旋律を実に美しく歌い流していて、彼の魔術に魅了されてしまう。

「美しく青きドナウ」も、全編に粋で馥郁たるウィーンの香りがあふれ、その情緒に酔わされる。

「春の声」でのバトルは、美しく晴朗な声で生き生きと、表情豊かに歌い上げていて立派。

その他の曲も生々しい迫力に満ち、難しいことを言わずに愉しむことができる。

これほどよく流れ、愉悦感に満ちたウィンナ・ワルツも珍しい。

これはコンサート・スタイルによるウィンナ・ワルツやポルカのすぐれた演奏といえよう。

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コメント一覧

1. Posted by arrau   2009年09月17日 20:45
お久しぶりです。
カラヤンとクライバーのニューイヤーを聞くと全ての曲があんなにも愉悦に満ち溢れて時を忘れることが出来るのに、最近のつまらぬニューイヤーは1曲聞くのもおっくうです。
ウイーン訛りのヨハン・シュトラウスを腰を据えて紡ぎだしてくれる指揮者が再び現れることを願っています。
ウェルザー・メストのヨハン・シュトラウスはどうなんでしょうか。
2. Posted by 和田   2009年09月18日 00:15
全く同感で、最近ではカラヤンとクライバー以外でニュー・イヤー・コンサートを指揮したものは名前をあげるまでもなく、聴いていて愉しくないどころかつらくなってくるよ。
それとウィーン・フィルのようなくせ者オーケストラを自由自在に操れる力量のある指揮者があまり思い浮かばないしな。
勉強不足でウェルザー・メストの演奏は知らないよ。
3. Posted by k   2010年12月04日 09:38
最近の演奏のダルさには全く同感。
同じ曲なのにここまで違うものなのかと改めて驚く。
カラヤンに対して辛辣な批評家も、ニューイヤーに関しては手放しで賞賛するのも納得の凄演。
ライブ感もたまらない。
4. Posted by 和田   2010年12月04日 11:14
カラヤンは何度もウィンナ・ワルツを録音しているように、得意としてましたからね。
それにニューイヤー・コンサートという独特の雰囲気が相俟って、このような素晴らしい名演が生まれたのでしょうね。
カラヤン以降のニューイヤー・コンサートで満足できたのはクライバーだけです。それ以外の指揮者のものは驚くほどつまらない。kさんに同感です。
5. Posted by sin   2012年01月19日 01:27
5 ウィンナワルツなのに音立ってますよね。
この音はまさしく天才の仕業だと思います。
カラヤンは本当の芸術家でした。
6. Posted by 和田   2012年01月19日 12:10
sinさん、素晴らしい感性の持ち主ですね!
私も全く同意見です。
ニュー・イヤー・コンサートはカラヤンとクライバーで頂点をなし、その後の指揮者のウィンナ・ワルツの何とつまらぬこと!
私は最近もう放送を見るのをやめました。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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