2009年09月19日

プレヴィン&ウィーン・フィルの「ザ・エッセンシャル・R.シュトラウス」


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プレヴィンはスコアを徹底的に分析・研究し、ひとつひとつのフレーズのもつ意味を充分に考慮して、巧妙な演出を行っている。

「ドン・キホーテ」の第4変奏のドゥルシネア姫を思慕するくだりや、木馬に乗せられて空中で戦うドラマティックなシーンなど、ウィーン・フィルの音が実に素晴らしい。

「ドン・ファン」は幾分重いところもみられるが、若さにあふれ力強く堂々としており、オケの艶やかなハーモニーが何とも美しい。

「ツァラ」は彫りの深い感動的な演奏。全体にテンポが遅く粘りがちだが、それがかえってプラスに働いている。

冒頭の部分など、まさに旭日昇天を思わせるような圧倒的な表現だし、指揮者とオケが完全に一体となった稀有の名演奏。

「死と変容」も悲劇を感じさせるラルゴの部分からして聴き手を惹きつける魅力をもっており、展開部のドラマティックな盛り上げ方も秀抜。

「アルプス交響曲」は極めて優れた演奏である。こまやかな音の美しさとニュアンス豊かな感情表出があり、しかも外面的・描写的な側面の魅力にも欠けていない。

特にアウフタクトを長めにとったしっとりとした旋律の処理が、この大規模な曲全体に深い息づきを与えていることに注目したい。

ウィーン・フィルの音の美しさも格別で、「頂上」冒頭のオーボエ独奏をはじめ、個々の楽器の音色にも独特の味わいがある。

「英雄の生涯」でプレヴィンは遅めのテンポをとっているが、それがこの曲をスケールの大きな、雄渾なものとしている。

冒頭の「英雄」はまさにその好例。「英雄の敵」では木管の絡み合いが見事だし、また「英雄の妻」ではヴァイオリン・ソロが艶麗で、全体にねっとりとしたうねりをもっている。

オジェーの歌う「4つの最後の歌」では第3曲が絶唱。ここでも歌唱とともに、オーケストラの響きの美しさに魅了されてしまう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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