2009年09月20日

ショルティのR.シュトラウス:「エレクトラ」


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ショルティの指揮で1966年から67年にかけて録音されたもので、当オペラの代表的名盤。

ショルティ盤は彼が得意とするシュトラウスの録音のなかでも最高の出来映えだ。

ショルティが録音した数々のオペラのなかでも、ショルティの音楽性とこのオペラの性格が見事にマッチした最高の名演奏である。

聴いていて、終始緊張と興奮の連続である。

世界の名指揮者といわれる人たちのほとんどがそうであるように、ショルティもまたオペラ劇場のひとだ。

その彼が、やはりオペラ劇場のオーケストラも兼ねているウィーン・フィルから、アグレッシヴな音楽性を引き出し、真に自分のいいたいことをストレートに表現し得ている。

ショルティの直線的で、線の鋭い情熱的な特性が見事に生かされた演奏で、作品の表現主義的側面を抉り出して聴かせる。

ショルティの指揮を力づくだとか無機的だとか言って毛嫌いしている人にはその誤解を解くのにうってつけのディスクだ。

歌手陣も、いずれも素晴らしいが、ことにエレクトラのニルソンは、復讐の鬼となった狂人に近い性格を万全に表出している。

全曲ほとんど出突っ張りのニルソンのタイトルロールは、声の色と質を必要に応じて自由に変化させながら、燃えに燃えて、燃え尽きて終わる。

まだ40代のニルソンが、持ち前の硬く引き締まった声で激しい感情の起伏を歌いこなしてゆく緩急強弱のコントロールが実に見事だ。

クリテムネストラのレズニックも、良心の呵責に悩む母と、冷血ともいえる非情さをもった女の、ふたつの性格を表情豊かに歌い分けている。

ジョン・カルショーの想像力豊かな音づくりもムードを盛り上げる。

ベームなどがカットした個所をすべて復元した完全全曲盤。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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