2009年09月23日

フルトヴェングラーのワーグナー:管弦楽曲集


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フルトヴェングラーは、ワーグナーの作品について「どれほど壮大にできあがっているにしても、結局はやはり一歩一歩の無数の積み重ねであり、これらはテンポによってまとめ合わされる」といい、統一的なテンポを守るという指揮者本来の課題はワーグナーにおいても最も重要であると続けている。

この言葉は、微妙にテンポを動かし変化させるフルトヴェングラーの演奏とは、一見矛盾するように思えるかもしれない。

だが、ワーグナーの音楽を「段落も切れ目もなく、すべては流れるような推移である」ととらえるフルトヴェングラーにとって、それもワーグナーの音楽の自然な流れであることは、演奏が何よりも証明している。

フルトヴェングラーはコンサートでもワーグナーの序曲や前奏曲をしばしば演奏したが、特に晩年のウィーン・フィルとの一連の録音では、濃密なロマンティシズムが壮大なスケールで表現され、深い感動に誘う。

「タンホイザー」序曲の彫りの深い雄渾な表現、「ローエングリン」第1幕前奏曲の神秘的で崇高な雰囲気のつくり方、「さまよえるオランダ人」序曲の激情と悲劇のドラマへの暗示など、この演奏の見事さを述べ出すとキリがない。

「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲と愛の死はフルトヴェングラーの最も得意とした曲で、私見ではフルトヴェングラーの作曲家としての側面がこの和声的にきわめて複雑な曲に対して、他の追随を許さぬ比類ない解釈を与えることを可能にした。

恐怖すら感じさせるこの演奏を聴くと指揮者の内に宿るディオニュソス的な陶酔にまったく我を忘れてしまう。

「ジークフリートの葬送行進曲」が圧巻である。この演奏を聴くたびに、胸が熱くなくのを抑えることができない。

これはフルトヴェングラーが録音したワーグナーの演奏の中でも群を抜く名演奏といってよい。

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classicalmusic at 21:11コメント(0)ワーグナー | フルトヴェングラー 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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