2009年10月06日
カラヤンのワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」
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《マイスタージンガー》に比べると、個性豊かなすぐれた演奏が多い。
カラヤン盤は、この作品がひたすら豊かな響きの美しさに捧げられていると感じさせる演奏で、彼のワーグナー演奏の集大成とも呼ぶべき美しさ、緻密さ、雄大さ、深さを聴かせてくれる。
そのまばゆいばかりの管弦楽の美しさは、我々を魅了してやまない。
いかにもカラヤンらしい、よく練り上げられた演奏で、宗教的な崇高さと官能的な面を、精緻な表現で見事に表出している。
思わせぶりなしに、ここまでカラヤンの美意識は《パルジファル》を表現してしまった。
カラヤンの《パルジファル》は、彼のワーグナー演奏の頂点に立つ演奏であり、またこの作品のひとつの極を究めた表現ともいえる。
隙のない精妙な演奏は素晴らしく、官能的な美しさと美声を揃えたキャストも充実している。
《マイスタージンガー》と並ぶ、カラヤンのワーグナー演奏の極致というべきだろう。
ベルリン・フィルというオーケストラの力も効いている。
歌手陣も、素晴らしい出来映えだが、パルジファルのホフマンは彼のベストの歌唱であり、またグルネマンツのモルも光っている。
カラヤンは、以前から70歳になったら録音したいと語っていた念願の作品であるワーグナーの《パルジファル》を完成して、その精緻精妙をきわめた表現によって、カラヤン美学の極致を示したのであった。
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